3000時間?ー司法試験合格に必要な時間は?

「合格には何時間くらい必要でしょうか?」

最近多いご質問です。

ロースクールの制度設計から考えてみます。国の制度設計からすれば、最低何時間程度必要なのかが見えてきます。

法律学習経験なしでロースクール未修コースに入学した場合

思考を単純化するために、全く法学の勉強をしたことがないロースクール受験資格を持つ人が、ロースクール未修コースに入ったとして検討していきます。

授業時間や予習復習・司法試験対策の学習のために、1日10時間の勉強を週に6日行ったとします。このペースで学習を進めると、1週間に60時間となります。1年間は52週ありますので、単純に掛け算をすると、3120時間となります。これが3年間続くので、合計は、9360時間となります

実勉強時間は、人により増減すると思いますが、それでも、講義を聴く時間を入れて、1万時間近くは必要なことが多いのではないでしょうか。ここまで学習を進めて、司法試験受験資格を得られるという計算になります。

また、法律学習前の学習経験(文章読解力、文章作成能力、知識の整理方法)によっても、必要となる時間は大きく異なります。

以上は、ロースクール未修コースに入った場合の想定ですが、予備試験受験→司法試験受験の場合も、同じくらいの時間が必要となることが多いのではないでしょうか。

もちろん、予備校の講義や個別指導により必要時間を短縮することは可能だと思いますが、例えば、1万時間程度必要な方の勉強時間が、半分の時間にするというのは難しいように思います。

3000時間の根拠は?

勉強時間に関する質問を受けた際、「何時間くらい必要だと思いますか?」と逆に質問することもあるのですが、「3000時間くらい」と答える方が多いです。

実際、いろいろな司法試験対策の記事を読むと、「3000時間〜」としているものが多いようです。ただ、これらのページも、10000時間程度とも表記しているものもあります。結局、どれくらい時間がかかるのかは、始めてみないと分からないのが正直なところではないでしょうか。

悔しい思いをした後は…

結果が出ないとき、とても悔しいと思います。自分の出来が悪いとして諦めてしまうことを考えることもあると思います。

ただ、上記のように、時間がとてもかかる試験です。3000時間やったのに成果が出ない、と諦めてしまうのは、勿体無い場合も多いように感じます、実際、「諦めようと思った」というところから、もう一度踏ん張って対策を進め、合格を掴んだ方もいらっしゃいます。

勉強量が必要な試験を乗り越えるためには、時には精神力も必要となります。

自分1人で乗り切れないときや、続けるべきかを悩むときは、個別ミーティングにてお気軽にご相談ください

試験を続ける、別の道を考える……色々な視点で検討することが、道を開くことにつながります。

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