【司法試験・予備試験】知識整理のコツ〜捜査の端緒を素材にして1〜〈基礎補完講義(刑訴法)〉

予備試験受験生の方は、短答プロパーと呼ばれる領域の知識を押さえにくいと悩んでいませんでしょうか。過去問を解きながら知識を確認していくのは有効な手法ですが、きちんと整理しきれているでしょうか。

司法試験においても、普段やらないような部分や、少し細かなことが聞かれる可能性はゼロではないので、基礎的なことは確認しておきたいところです。

バラバラの状態だと、知識をうまく使いこなすことができないと、「やったはずなのに正解できなかった」という事態が生じかねません。

この記事では、捜査の端緒を素材に、「知識の整理のコツ」をお伝えします。

目次・見出しを意識する

知識の整理の際には、常に目次や見出しを意識するようにしてください。捜査の端緒の見出しを確認すると以下の項目が挙げられます。

刑訴法に定める捜査の端緒として、

  1. 現行犯
  2. 変死体の検視
  3. 告訴
  4. 告発
  5. 請求
  6. 自首

上記以外にも、職務質問も挙げられます。このように、「捜査の端緒」の項目の中に大きく分けると刑訴法以外のもの(職務質問)刑訴法で定めるものとに分かれることを確認します。その上で、刑訴法上の捜査の端緒として、6つの事柄が出てくることを確認する必要があります。

その上で、職務質問に関連する事項として、所持品検査や自動車検問の話が出てくることを確認することになりますが、各論的なことを見る前に、全体像を把握することが重要です

全体像を確認した後は、それぞれの定義を確認していきます。

定義を確認する際は、教科書や法律学小辞典などを参照するようにしましょう。刑訴に関しては、お持ちの教科書や、『入門刑事手続法』(有斐閣)がお勧めです。定義を確認した上で、教科書を使いながら、細かな注意点を押さえていくようにしましょう。

続きは、次回の記事でお伝えしていきます。

コラム【定義を記載するための表現】

定義を示すときは、「○○とは、……をいう。」という表現を用いるのが一般的です。テキストで定義部分を探す際に参考にしてみてください。答案を書く際も、この表現を使いこなせるようにしてください。このように書くと、読み手は「これから定義が書くのだな」というように予測しながら読むことができます。

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