【六法の選び方】ポケット六法vsデイリー六法

どの六法を買えばいいのかわからない……

春から大学生、資格試験の勉強を始める、六法を買い換える……など、六法を買う方が多いと思います。ポケット六法とデイリー六法だと、どちらのほうがいいのか。選択のポイントをお伝えします。

それぞれの六法の特徴

ポケット六法の特徴

ポケット六法の特徴は、「スタンダード」という点に特徴があります。資格試験で条文を引くときは、条文の文言をそのまま利用して学習する必要があります。

そのため、余計な加工がないほうが、かえって使いやすいことも多いです。

また、生の条文を読むことになるため、力を身につけることができます。

デイリー六法の特徴

デイリー六法は、条文内に網掛けの加工を駆使することで、括弧書きが多数使われている条文を読みやすくしています。例えば、以下の条文を見てください。

(株主提案権)
第三百三条 株主は、取締役に対し、一定の事項(当該株主が議決権を行使することができる事項に限る。次項において同じ。)を株主総会の目的とすることを請求することができる。

 前項の規定にかかわらず、取締役会設置会社においては、総株主の議決権の百分の一(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権又は三百個(これを下回る数を定款で定めた場合にあっては、その個数)以上の議決権を六箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き有する株主に限り、取締役に対し、一定の事項を株主総会の目的とすることを請求することができる。この場合において、その請求は、株主総会の日の八週間(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前までにしなければならない。

 公開会社でない取締役会設置会社における前項の規定の適用については、同項中「六箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き有する」とあるのは、「有する」とする。

 第二項の一定の事項について議決権を行使することができない株主が有する議決権の数は、同項の総株主の議決権の数に算入しない。

括弧書き(太字にした部分)が多くて読みづらいのではないでしょうか。

読みづらさを少し緩和してくれるのが、「デイリー六法」です。

デイリー六法は、括弧書きの部分を網掛けしてくれているので、飛ばしながら読むことができます。

どちらが良いのか?

論文試験などで六法を引く必要がある方は、加工されていない条文に慣れておく必要がありますので、ポケット六法のほうがよいでしょう。

一方、行政書士試験など、マークシートで回答することが求められている試験を受ける場合は、網掛けがあったほうが勉強しやすく、理解もしやすいと思います。

好みの問題もありますので、まずは、手にとってみて確認されるのが良いでしょう。

司法試験受験生は、基本はポケット六法にしておいて、会社法に関して読みにくい条文が出てきた場合は、デイリー六法風に加工しながら読むのがおすすめです。参考になれば幸いです。

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